小説同人誌を作るうえで、やはり文庫サイズの同人誌は一度作ってみたいですよね。
ですが、いざ作るとなるとどれくらい文字数が必要なのか疑問に思う方も多いともいます。
こちらのページでは文庫(A6)小説同人誌をつくるうえで、どれくらいの文字数が必要かを解説します。
文庫(A6)の同人誌を作るには何ページ必要?
文庫サイズの同人誌を作るうえで、特に何ページ以上必要というページ数制限はありません。
印刷所が対応している最低ページから印刷をお願いすることができます。
私が持っている中で一番薄い文庫同人誌は50ページでした。
ただ、折角文庫サイズの同人誌を作るからには、ある程度商業の本に近づけた仕様で作りたいですよね。
何ページ必要かは様々な意見があると思いますが、個人的に文庫同人誌を作る際は100ページ以上が望ましいと考えています。
その理由を以下から説明していきます。
文庫同人誌を作る上で100ページ欲しい理由
文庫同人誌を作る上で100ページ欲しい理由は、淡クリームキンマリ72.5kgや書籍用紙70kgという薄い本文用紙を利用したいからです。
こちらは商業本にも使われている薄いクリーム色の本文用紙で、薄さも商業の本に非常に近いです。
こちらを利用することでぐっと商業本の仕上がりに近づけることができます。
では、これらの紙を使う上で何故100ページ必要なのでしょうか。
ページ数が少なすぎると波打ち現象が起こりやすい
オンデマンド印刷は紙が160°~180°の高温にさらされる事情で、波打ち現象というものが起きることがあります。
文字通り、紙がたわんでしまう現象ですね。
薄い紙を使ってページ数の少ない薄い本を作ってしまうと、波打ち現象が起きる可能性がより高くなってしまいます。
そのため、淡クリームキンマリ72.5kgや書籍用紙70kgを利用するためには100ページ以上は欲しいです。
100ページに満たない場合は、淡クリームキンマリ90kgが利用できる印刷所を利用しましょう。
次は100ページの文庫同人誌を作るために、何文字必要か計算していこうと思います。
文庫本の1ページ辺りの文字数は?
商業の文庫本の1ページ辺りの文字数は、文字を詰めて考えると大体600~750文字程度です。
ただ、文字をびっしり書くわけではありませんし、いざ原稿データなどを作ると扉や空白のページなども出てくると思います。
私が個人的に出した文庫本の1ページ辺りの文字数は、大体350~450文字程度でした。
もっと文字を詰めて打ち込んでいる方は、1ページ500文字くらいになるそうです。
文庫同人誌を作るとしたら、1ページあたり350~500文字程度が必要ということですね。
100ページ書くためには何文字必要?
1ページ350文字と考えれば、100ページ書くためには3万5千字必要ということですね。
ただ、三万字以上の長編を書くとなると大変だと思うので、最初は短編をいくつか盛り込んでみたり、再録などで作って見てもいいかもしれません。
また、先ほども書いた通り、淡クリームキンマリ90kgを使えば100ページに満たなくても商業らしい文庫本を作ることが可能です。
100ページが難しい場合は、まずはこちらの本文用紙を使って文庫本を作ってみましょう。
まとめ
以上、文庫本(A6)の同人誌を作るための文字数について解説しました。
文庫サイズの同人誌はやはり形になった時の喜びもひとしおなので、ぜひ一度作ってみてください。