先日、Twitterで同人誌の奥付の連絡先をメルアドにするべきか問題になっていました。
それに関して、コミケの準備会に問い合わせがあったようで、公式の見解がありました。
お問合せがありましたが、コミケットでの頒布物においては、奥付(サークル名、連絡先、発行日、印刷会社名)を⼊れることをお願いしています(グッズについても、奥付に準ずる情報を可能な限り添付して下さい)。連絡先については、SNSのアカウントが直ちにNGではありませんが(続く)。
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) June 7, 2023
連絡が取れる連絡先でないと意味がありません。奥付は、コミックマーケットや同人誌即売会で決められているから載せるのではなく、発行者(サークル)の責任の所在を明確にするためのもので、「確信犯」であると誤解されないためにも必要なものです。ご理解いただけますと幸いです。
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) June 7, 2023
必ず連絡が取れる連絡先を推奨していますが、メルアド記載は義務ではないという見解ですね。
こちらのページでは、同人誌の奥付の連絡先をどうするべきか、個人的な考えを紹介します。
奥付に記載が必要なもの
奥付に必要なものとしては以下のように定められています。
奥付を記載しなかった場合は、基本的に印刷会社から連絡が来るのではないかと思います。
手持ちの同人誌をざっと確認しましたが、どの同人誌にも奥付はありました。
メルアドが無くても奥付としては成立する
奥付に記載する連絡先としては様々な意見があるようですが、コミケの公式見解の通り、奥付の連絡先としてはメルアドではなくSNSのアカウントなどでもいいようです。
手持ちの同人誌を見てみましたが、連絡先としてメルアドではなくSNSのアカウントを記載した同人誌もちらほらありました。
メールアドレスでなければ印刷所から連絡が来た例もあるようですが、その辺りの対応は印刷所によって異なるようです。
ただ、コミケ準備会のツイートを見た限り、できればメールアドレスなど、誰でもきちんと連絡が取れる連絡先の記載が推奨されていることが分かります。
何故奥付の連絡先がメルアドでなければならないのか
奥付は、コミックマーケットや同人誌即売会で決められているから載せるのではなく、発行者(サークル)の責任の所在を明確にするためのもので、「確信犯」であると誤解されないためにも必要なものです。
コミックマーケット準備会 2023/6/7 ツイートより
以上はツイートからの引用です。
これがどういう意味かというと、「頒布物に不適切な内容があった時、確実に連絡が取れる連絡先を記載していないと、不備があると分かっていながら頒布していたのではないか、不備があったら逃げるつもりだったのではないかと疑われる」ということですね。
要するに、やましいことがあるからメールアドレスを記載していないのではないかと誤解を受けるのです。
メルアドを記載していない人の多くは個人情報の漏洩を防ぐためであったり、嫌がらせやスパムなどを防ぐなどの意味の方が大きいと思います。
ですが、責任の所在を明らかにすることも、わざと内容に不備を残して頒布したわけではないという誤解を広めないための自衛に繋がります。
そのため、奥付の連絡先は必ず連絡が取れる宛先にしてください、ということですね。
自衛のために必ず連絡が取れる連絡先を掲載しよう
メールアドレスを記載するのは義務ではありませんが、同人活動を行っていくうえで思わぬ不備が起こる可能性もありますし、個人的な意見としては記載した方が自衛に繋がるのではないかと思います。
個人情報の漏洩を防ぎたい方には、サークル用のメールアドレスを一つ作っておいて奥付に記載するという方法もあります。
また、奥付にメールアドレス記載すると悪いことばかりがあるわけではありません。
奥付のメールアドレス宛に感想やアンソロ寄稿の依頼をいただくこともあります。
どの連絡先を掲載するか様々な意見があると思いますが、連絡先はともあれ、書籍を作って金銭のやりとりをするからには責任のある頒布を心掛けたいですね。