ダッシュを使うと表現の幅が広がるので、できれば執筆の際には取り入れたいですよね。
ですが、ダッシュの使い方は個人の感性による部分も大きく、いざ使おうとするとどこで使えば分からないという方も多いと思います。
ダッシュの使い方は様々ですが、その使い方に関して個人的な印象なども交えながら説明します。
ダッシュの使い方/意味
ダッシュは言葉や文章を際立たせたり、文章を切ったりするために使われる表現です。
ダッシュは基本的に二つか四つをセットで使います。
「―」ではなく「――」「――――」と使いましょう。
ダッシュが主に使われる場面は以下の通りです。
以上について、一つずつ説明していきます。
文章の途中で説明を挟む
文章の途中で、ちょっとした説明や余談を挟みたい時、付け加えをしたいときに使います。
()でも代用できますが、()ではなくダッシュを使うことで、少しおしゃれな印象になりますね。
文章を切る/余韻を持たせる
短編や章の文末などで、余韻を持たせたいときに使います。
「できないのだった。」と文章を締めるよりも、余韻が出て悲壮な印象が出ます。
気持ちを明かす/間を演出する
気持ちを表現するときに、ダッシュを使って間を作ることで、気持ちを溜めて吐き出すような印象になります。
「そんなはずはない」とすぐに始めるよりも、ダッシュを使って間を持たせた方が、信じられないと思っている気持ちが現れますね。
臨場感やスピード感を出す
戦闘描写などで使われるダッシュです。
技を繰り出したり、その後に来る言葉を目立たせたりしたいとき、またはダッシュの後の言葉を強調したいときに使います。
「肉薄し、斬る」と普通に書くよりも、臨場感やスピード感が出てかっこいい印象が出ますね。
視点を切り替える
途中で視点を変えると読者が混乱してしまいますが、文頭にダッシュを使うことによって読者を混乱させることなく視点の切り替えができます。
複数人の視点から物語や心情を表現する際には、ぜひ使いたいダッシュです。
引用
物語が始まるときなど、引用をする際に使います。
商業小説などでも、扉ページでこのような引用を活用しているものを見かけますね。
以上のように、最初に効果的な名言や書籍の文章を引用することで、読者を物語に引き込みやすくなります。
ダッシュを使いすぎないように注意
うまく使うと表現の幅が広がるダッシュですが、使いすぎると「またか……」と読者は思います。
多用はし過ぎず、ここぞという時に使うのが有効です。
ダッシュの使い方についてまとめ
以上、ダッシュの使い方についてまとめました。
ダッシュをどこで使うかは個人の感性によるところが大きいのですが、効果的に使えば表現の幅がぐっと広がります。
ダッシュの使い方に迷っている方の参考になれば幸いです。